前庭神経炎の症状・原因・治療法・検査法・薬
突然、激しいめまいが起こり、立っていられなくなるほどの、回転性のめまい・嘔吐が2〜3日ほど続きます。
1週間程度で通常の生活に戻れますが、軽いめまい感が2〜3ヶ月、ふわふわした浮動感は長期残る事もあります。
原因
内耳には、「蝸牛」「前庭」という器官があり、それらが外部からの情報を集めます。
そして、その器官をつかさどる神経が「前庭神経」になり、集めた情報を脳に伝えます。
その「前庭神経」に炎症がおこり、脳に正しく情報が伝わらずに、平衡感覚に異常をきたします。
なぜ、炎症が起こるかは不明です。
しかし、めまいが起こる数日前などに、風邪をひいている人が少なくないため、ウイルス感染が原因という説が有力です。
検査法
■問診
前庭神経炎には、経過などに特徴がありますので、問診が
役立ちます。
・めまいが起きたときの様子
・めまいの症状
・めまいに伴う症状
・めまいの症状は変化したか?変化後どのくらい続いているか?
・めまいの前に、風邪をひいていなかったか?
■聴力検査
前庭神経炎では耳鳴りや聴力の低下はおこりません。
■温度刺激検査
耳に水またはお湯を入れると、三半規管が刺激され眼振が起こりますが、前庭神経に障害がある場合は、この反応は非常弱いか、まったく現れなくなります。
どちらの前庭神経が障害されているか調べる点でも非常に有効な方法です。
■画像検査
中枢性疾患による、めまい・吐き気ではないか、MRI・CT検査により調べます。
治療法
■急性期(1〜2週間)
・めまい感が強い為、出来るだけ安静にします。
・めまい・吐き気への薬を点滴したりなどもします。
・炎症にはステロイド薬を使用したりもします。
■慢性期(2週間〜数ヶ月)
・循環改善薬、ビタミン剤
・抗不安薬
激しいめまいを経験し、以後もめまい感が続く為、強い不安感を持つ患者さんが多くみられます。
・抗ウイルス薬
炎症が治っても、その部位の機能そのものは、完全に回復しない事があります。
しかし、人間には、代償機能という失われた機能を他の部分が補うというすごい機能があるので、めまいが軽くなり動けるようになったら積極的に運動し、脳を訓練する事が大切になってきます。
(前庭神経炎と似ている疾患)
・メニエール病
・小脳や脳幹などの中枢性疾患
・良性発作性頭位めまい
・心因性めまい(軽いめまいが残った時に間違われる場合があります)
●頭痛や首・肩などのコリや痛みがきつい
●人混みやスーパーなど、込み合う場所で、ふらつきが強くなる
●速い動きに目がついていかない
●頭の回転や、集中力が落ちた
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●原因不明や更年期、自律神経失調症などと言われたまま、何も変わらなかった
●病院や整骨院・整体・他のカイロに行ったが変化がなかった
この様な方は諦めずに、私にご相談下さい。
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