神経を狂わす油の質を見極める
油(脂肪)にも種類があるのですが、種類により身体に「必要な油」と「不必要な油」にわかれてきます。
それでは、油について少しまとめたいと思います。
トランス脂肪酸
油(脂肪)の主成分、脂肪酸は2つにわけられます。
近年、人体に悪影響を及ぼすことで知られてきているのが「トランス脂肪酸」です。
■飽和脂肪酸
牛肉、豚肉、乳製品、バター、などの動物性脂肪(体内で合成できるため不足する心配がない)、肥満、高脂血症、などの生活習慣病の原因になる。
■不飽和脂肪酸
オメガ3、オメガ6、オメガ9に分けられます。
(オメガ3、オメガ6は身体で合成できない、必須脂肪酸)
■トランス脂肪酸
マーガリンは不飽和脂肪酸に水素を加え「化学処理」し作ります。
その時にトランス脂肪酸ができます。
そのため自然界にはない物質となります。
マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりであり、食べ物のはずなのに、2年間も放置していても、虫も近寄らずカビも生えなかったというデータもあります。
菓子パン、フライドポテト、ドーナツ、などに使われる、「ショートニング」にもトランス脂肪酸が多く含まれているため、現代人の摂取量は多くなっています。
特に、フライドポテトはジャガイモをトランス脂肪酸でコーティングし、「プラスチック化」した物を食べているとも言われています。
※分子栄養学の世界では「特定保健用食品」「トクホ」で、有名な油は一般に売られている植物油に比べ、約2倍ものトランス脂肪酸が含まれている事が言われ、危険な油だともずっと言われています。
トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、心臓病のリスクを高めます。
その他、老化を早めたり、がんの原因となる活性酸素を大量に発生させるとも言われています。
脂肪として蓄積されやすいため、肥満にもなりやすくなります。
また、細胞の材料になる為、各種ホルモン分泌、神経伝達、老廃物処理、栄養素運搬、などの働きを狂わせてきます。
そのため、ファーストフードが多いアメリカでは規制もはじまり、ドイツでは、トランス脂肪酸を含むマーガリンは製造禁止になりました。
アメリカ |
2006年1月より食品中のトランス脂肪酸含有量表示を義務化 |
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ドイツ |
トランス脂肪酸を含むマーガリンの販売を禁止 |
オランダ |
トランス脂肪酸を含むマーガリンの販売を禁止 |
デンマーク |
基準以上のトランス脂肪酸を含む食品は販売禁止 |
カナダ |
2003年より食品中のトランス脂肪酸含有量表示を義務化 |
追記 |
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本日、2009年9月16日、花王より特定保健用食品「エコナ」シリーズ全商品について、17日に出荷を停止し、販売を自粛すると発表されましたが、これをきっかけにトランス脂肪酸の規制が国レベルで始まればと思います。 |
こう見てもやはり日本の栄養学が遅れているのがわかります・・・
特に小さい子供、妊婦さんは害を受ける影響が大きいため、避けるべきでしょうね。
オメガ3(身体に良い油)
■αーリノレン酸
亜麻仁油、しそ油などの植物油に多い。
(αーリノレン酸は体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)に変化します)
■DHA、EPA
さば、いわし、などの青背魚に多い。
(コレステロール値改善、脳の働きを高める、学習能力の向上)
オメガ6(身体に悪い油)
■リノール酸
サラダ油、マヨネーズ、コーン油、大豆油、ベニバナ油、ごま油などの植物油に多く含まれる。
スナック菓子、ケーキなどの菓子類などにも多く含まれる。
※昔はコレステロール値を下げるなどと言われていたが、今では逆効果ということがわかっている。
また、現代にこれほどアトピーなどが増えたのもリノール酸、摂取量が増えた為だといわれています。
(高コレステロール、動脈硬化、アトピーなどのアレルギー性疾患、循環器系の疾患などの原因になる)
オメガ9(加熱料理に良いが、摂り過ぎは良くない)
■オレイン酸
オリーブ油(オリーブオイル)キャノーラ油などに多い。
リノール酸が少なく、加熱に強いため酸化しにくく、加熱料理にむいています。
オメガ3、オメガ6の摂取量の理想は「1:1」なのですが、現代は「1:10〜1:40」になっていると言われています。
POINT
身体に良いオメガ3を魚などで毎日摂取するのは大変なので、αーリノレン酸(オメガ3)が豊富な「亜麻仁油」を毎晩、寝る前に大さじ1〜2杯飲むことにより、身体に必要なαーリノレン酸(オメガ3)を手軽に摂取する事ができます。
また、直接飲むのが嫌だと言う方には、 カプセルタイプの錠剤もありますので、上手に使い分ければ良いでしょう。
加熱料理には加熱に強い、オレイン酸を含む オリーブ油(オリーブオイル)にしましょう。
また、人間の行動・意思をコントロールし、さまざまな機能を司る「脳」は身体の中でも脂を一番多く含む臓器のため、摂取する油により受ける影響も多いため、身体に良い油を摂る必要があります。
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